フーテン少年日記 / Okoshi Naoto

ドードー・フロム・ザ・ユートピアという名前で音楽をつくっています。

Error

しばらく、いろんなことと関わるのをやめていた。ぼくは孤独じゃないといけない、そうじゃないと魂は磨かれない。それができてないなら、無理矢理にでもやってしまえ!と半ば強引に実行したから、いろんなひとからお叱りを受けた。


独りになりたいって言ったとしても、昔っからの友人たちはそれを無視して連絡してくれたり、あるいは「前向きになるためにひとりになりたいなら、信頼してそっとしておく」ことを選んでくれるだろうなぁとは少し予想していたけれど、友達以外でぼくを怒ってくれるひとがいたのは、今までこの人生でありえなかったことだから、とても驚いた(正直ちょっと怖くもあった。2つの意味で)。だから、とっても嬉しくなったし、情けなくなったし、その気持ちと行動に応えたいと思えた。友人たちには、きっと「また呆れずに心配してくれるだろうな」って、甘えちゃっていたんだ。


心配してくれたひとたち、ほんとうにありがとう。そして、ごめんなさい。ぼくは必ず、くれたものを返すために、ずっと、きみたちを信じて生きていくから。


なんでこんなに心配してくれるんだろう、こんなに気にしてくれるんだろう、ここまでしてくれるんだろう。それはまだわかんないままだけど。「誰かのために、自分を大事にする」って感覚は、やっと少しわかった気がするんだ。


病院に行って、睡眠導入剤ももらってきたし、まだ1日一食しか食べれてないけど、そのときは定食みたいなちゃんとしたご飯を食べるようにしている。「心配をかけない」って、ちゃんと健やかに生きることなんだって、緩やかにかもしれないけれど、頭じゃなくて心で理解したよ。まぁ、これまで積み重ねてきた悪行が、そんなに簡単に許されるとは思ってないから。ぼくはぼくを信じてもらえるように、信じていけるように、未来までつないでいく。絶対にきみたちに信頼してもらいたい。


「おれに価値がないと、みんないなくなってしまう」って思っていたけど、そんなことで自分を責めているより、笑顔でいっしょにいられるほうがいいもんね。こんなこと、本来、10代で気づくようなことなんだと思うけれど。少し時間がかかってしまったね。


多分もう、ぼくは二度と物理的に孤独になれない。してもらえない。孤独じゃないと、音楽を、作品を作れない。そう思っているんだけど、仮にこの先、そうなったとしても、まぁ、もういい。


少なくとも、きみたちのおかげで、こんな歌を作ることができたから、どうか聞いてほしい。

 

https://youtu.be/W1E3tkNUh7s?si=ReIc3EWvkuRh0SEo

 

すごく良い曲ができたんだ。


なんでぼくは音楽を作っているんだっけ?孤独になるため?


違うさ。ひとりぼっちだと感じたり、誰にも言えない悩みを抱えているひとに寄り添いたいからだったじゃないか。あのとき、大好きな音楽たちがぼくにしてくれたように。そして、今回、きみたちがぼくにしてくれたように。どうやら、目的と手段がいつのまにか大きく入れ替わってしまっていたみたい。


ここからはお願い。これを読んでくれているひとたちは、すっごくマイノリティな世界での友達だと思っている。だから、きみたちがかなしい時、つらい時、どうかぼくに頼ってほしいし相談してほしい。もらったものを少しでも愛で返したい。きみが、自分で抱えているものが、死ぬほどつまんねぇ悩みとか、しょうもない愚痴だと感じていたとしても、ぼくは絶対に心を込めて向き合うから。必ず力になると約束する。きみたちの幸せを心の底から永遠の終わりまで祈る。


それができるように、これからのぼくは、きっと本当の意味で無敵になる。もう、打ち勝たなくても良い。勝つんじゃなくて、負けないために。