フーテン少年日記 / Okoshi Naoto

ドードー・フロム・ザ・ユートピアという名前で音楽をつくっています。

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

あのヘラジカはオルゴールを鳴らす

ぼくはもう、これから先、バンドを組むことは決してない。バンドは友達としかやれないし、やりたくない。Baumkuchenは、完璧にバンドだった。圧倒的な友情物語だった。もう、あれ以上のバンドは絶対にできない。それくらいに、最高の友人たちだった。 星月夜…

私でさえ私じゃなくても

(別に興味がない的なことを以前書いたにも関わらず)作った曲にあまりリアクションがなくて、ほんのちょっと落ち込んでる。という話をしたら、「お前が何者かわからん、得体の知れんやつやからや」という非常に真っ当なアドバイスを頂戴したので、今回は自己…

パーマネント・ストレンジャー

こういう気分の時は、ジム・ジャームッシュの「パーマネント・バケーション」を見ることにしている。むむ、見ることにしているっていうのはちょっと嘘だな。見てしまうのほうが正しいから。 彼が学生時代に作成したというその映画は、一言で説明すると、「何…

創作はボトルメールのように

「さぁ、放たれたぞ。きみは、どこに辿り着いて、どんなひとが受け取ってくれるのだろう。」 ぼくはしばしば、自分の作品を世に出す行為を、ボトルメールに例えている。誰が受け取るかはわからない、受け取ってくれるかもわからない。それで良い。それが、良…

Wくんの結婚式に添えて

今日、友人の結婚式があった。彼はぼくの10年来の親友だ。仮に彼をWくんとしよう。 Wくんを一言で説明するなら、「とても気持ちの良いやつ」だ。クールかつ上品なただずまいからは伺い知れないくらい、情熱と美学にうなされ続けているようなやつで、そして、…