フーテン少年日記 / Okoshi Naoto

ドードー・フロム・ザ・ユートピアという名前で音楽をつくっています。

言ってくれ

言ってくれ

https://youtu.be/6VgE_KySbzw?si=maI44LzAPUX2NP2N

 

一年半ぶりくらいに自分が歌う曲を作りました。去年は一曲も作らなかったから、今年はたくさん曲を作って、みんなに聞いてもらえるようにしたい。

 

これまで自分が作った曲の説明とかってあんまりしたことがなかったんだけど(なんとなく聞くひとの自由度が下がっちゃうんじゃないかなって気がしてしまうんだ)、新しい試みとして、解説というか、セルフライナーノーツというか、感想みたいなものを書いてみようと思う。

 

【曲について】

この歌は多分去年の10月くらいにできていた。インスタグラムにワンコーラスの弾き語りをあげているはず。そのときから、すごくグッとくるメロディーだと感じていた。

 

これは明確にメロディーから作った曲。最初にサビを作って、サビ前のキメの部分を作って、Bメロを作って、Aメロを作るって感じで、進行とは逆の流れでメロディーを考えた。

 

適当にコードをジャカジャカ弾きながら、テンポの速い曲を作りたいなぁって気持ちでシンコペーションしまくりのエイトビートを弾いていたら、メロディーとなんとなく歌いたい言葉が大体同時に思いついた。BPM155は、ぼくのなかで相当速いんだよ!

 

アレンジに関しては、作った当初はthe1975みたいなインディーポップにしようと思っていたんだけど、録音する時の気分がとってもギターロックをやりたい気持ちだったから、久しぶりにシンセサイザーや鍵盤の類は一切入れなかった。

 

最近、学生時代に大好きだった00年代のいわゆる下北沢系のロックをよく聞いてたから、その辺の影響が反映しているのかな。

 

【歌詞について】

これくらい直接的な言葉を使って歌詞を書くのは初めてだと思う。こういう爽やかなメロディーだからこそ、ギリギリ成立する歌詞なんじゃないかなって思うけど、別に計算していたわけではなくて。作った時によく考えていたことがそのままメロディーに乗っかっていった。

 

モチーフとして、他人ばかり気にかけて、自分は我慢ばっかりして、抱えている気持ちを言えないような、自己否定的な女の子に対して言っているようなシチュエーションで書いている。

 

これは大体アラバスタのときのルフィの気持ちと同じようなもんだよ。おれが愛してるひとたちには、本気でぶつかってきてほしい、大事な場面では「命を賭けてくれ」くらいのことを言ってほしい。そういう気持ちを歌った唄。

 

f:id:Baumkuchen1638:20240127002423j:image

 

渾身の愛情で抱きしめたとしても、それが必ずしも相手のためになるとは限らない。むしろ、傷つけてしまうことだって大いにある。

 

それが悔しくって、茶化すことしかできなくて、イカれたフリして笑ってみたのに、きみは「優しいね」って言ってくれる。まるで抱きしめられたせいで傷ついたことの原因が全部自分にあるかのように。


ぼくは、本当に好きなひと、愛してるひとたちからそんな風にされると、とてもがっかりしてしまうんだ。気なんか遣わなくて良いから、本当のことを言ってほしい。傷つけられたってかまわないから、本音で抱きしめてほしい。そんなワガママな気持ちを言葉に翻訳していったのがこの曲だよ。

 

I'll stand by you.っていう最後のサビで歌ってる言葉は、プリテンダーズの曲からとった。このセンテンスは、いろんな訳し方ができるから素敵だよね。

 

プリーズ・プリーズ・ミー!はもちろんビートルズから。と言いたいところだけど、ピロウズのノンフィクションからとったんだ。

 

ノンフィクション/the pillows

https://youtu.be/XHFmpyh57hU?si=TLTYlchEqx8a785o

 

ここまで書いたけど、音楽の解釈なんてひとそれぞれだからね。聞いて、あなたがそう思ったのなら、それだけが正解だよ。気が向いたら次作る曲もこういう記事を書いてみようかな。